故法王遺品窃盗で2人逮捕 イタリア捜査当局

 【共同】先々代のローマ法王、故ヨハネ・パウロ2世の血痕が染み付いた布の遺品が、保管先のイタリア中部にある教会から盗まれた事件で、捜査当局は30日、犯行グループの一味とみられる男2人を逮捕した。遺品自体は見つかっていない。イタリアのメディアが伝えた。

 2人は同国中部ラクイラにある薬物依存症患者らの厚生施設の入所者で、犯行を自供しているという。当局は仲間1人の行方を追っている。

 遺品はヨハネ・パウロ2世が1981年5月、バチカンのサンピエトロ広場で狙撃され、重傷を負った際の衣服の切れ端。ヨハネ・パウロ2世の血痕が付いた遺品は世界に三つしかないとされる。

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