努力の兄、競い合い銀 「自分らしい位置かな」

 【共同】ストックを持つ両手でガッツポーズをしながらゴールした。12日のノルディックスキー複合の個人ノーマルヒル。日本のエース、渡部暁斗選手(25)が3度目の五輪で銀メダルをつかみ取った。複合で日本のメダルは20年ぶりの快挙だ。レース後「すごく満足。金を狙ったけれど(銀は)自分らしい位置かな」とさわやかに笑った。

 同じレースで15位に入った弟の善斗選手(22)と幼いころから互いに競い合い、力を付けてきた。努力型の兄と、天才肌の弟。一番近くにいる最高のライバルが、メダルへの原動力になった。

 渡部兄弟は雪深い長野県白馬村で生まれ育った。1998年2月17日、当時9歳だった暁斗選手は地元で開かれた長野五輪のジャンプ団体で、日本が金メダルに輝くのを目の当たりにした。

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