GMを集団提訴 点火スイッチの欠陥で

 【共同】ゼネラル・モーターズ(GM)が約162万台をリコール(無料の回収・修理)した点火スイッチの欠陥で、問題を把握後に長期間対応を怠ったことで保有する自動車の価値が損なわれたなどとして、顧客がGMに対し損害賠償を求める集団訴訟を米テキサス州の連邦裁判所に起こした。ロイター通信が14日、伝えた。

 原告側は、GMがことし2月に発表した一部乗用車のリコールについて、GMの対応遅れで「安全で信頼性があり(中古車として手放す際の)再販価格が高い自動車メーカーとしての評価を損ねた」と主張。欠陥により、保有車を使えなくなったことや、再販価格が落ちることなどへの補償を求めている。

 点火スイッチの欠陥については、GMが乗用車の開発段階だった2001年に不具合を把握していたことが既に判明している。

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