GE、ブラジルの送電網近代化事業に積極投資 〜 地元の大手公益2社と提携

 ゼネラル・エレクトリック(GE)は、ブラジルのスマート・グリッド市場に積極的に進出している。

 グリーン・テクノロジー・ワールド誌によると、GEはブラジルの大手公益会社2社であるフルナス(Furnas)およびトリアンギュロ・ミネイロ・トランスミッソーラ・ゲオエネルジア(TMT=Triangulo Mineiro Transmissora/Geoenergia)と提携した。

 GEは、2社が送電網を近代化するにあたって、高度な保護および制御機器を提供し、多発する送電網の問題削減に貢献する計画だ。

 ブラジルは、2014年6月のワールド・カップ・サッカーや、2016年の夏季五輪大会の開催国で、世界経済での地位を急速に高めている。電力需要も大幅に伸びることが予想されるため、公益会社は送電網の近代化に迫られている。

 フルナスは南米最大級の公益会社で、ブラジル南部と東南部、中西部に電力を供給している。一方のTMTは、フルナスとFIPミラオ(FIP Milao)が提携した公益会社。送電網近代化のプロジェクトは、4ヵ月前にTMTがブラジル連邦政府のエネルギー・電力省による送電網の競売を競り落としたことで開始された。

 この送電網の競売は、多数の公益会社に送電網近代化の機会をもたらすという点で、ブラジルの公益業界にとって重要な意味を持つものだった。GEにとっても、そのプロジェクトにかかわることの意義は大きい。

 GEのデジタル・エネルギー事業部門は、保護と制御、そして通信関連のシステムを供給し、またエンジニアリングや設定についてのコンサルティング・サービスや、パネル、工場、現場試験、変電所の技師を対象とした技術研修も提供する計画だ。

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