広範囲に固体メタン発見 日本海やオホーツク海

 【共同】次世代のエネルギー源として注目される「メタンハイドレート」が日本近海の広い範囲で、海底下数メートルの浅い場所に存在する可能性があることが新たに分かったと、北見工大と明治大などのチームが29日発表した。オホーツク海や日本海で発見し、回収にも成功。メタンハイドレートの資源化を前進させることも期待される。

 これまでも太平洋を中心に深い場所で見つかっていたが、極めて浅い場所で見つかったことで、比較的容易に採掘でき、経済的にも優位になる可能性があるという。

 チームが発見したのは、北海道網走市沖のオホーツク海、秋田、山形、新潟、各県沖合の日本海の海底。いずれも沖合30〜50キロ程度の場所で、日本の排他的経済水域(EEZ)の範囲内だった。

■メタンハイドレート

 天然ガスの主成分であるメタンと水分子が結び付いた氷状の物質。人工のものは白く、引火するため「燃える氷」と呼ばれる。自然界では、メタンが固体の状態を保てる低温で高圧の場所に存在し、多くは深海の海底にある。分解すると体積の約170倍のメタンガスが発生、日本近海の埋蔵量は天然ガスの国内消費量の約100年分とされ、次世代のエネルギー資源として注目されている。産出には高い技術と膨大な費用が必要となるほか、温室効果ガスのメタンが大気中に放出されると地球温暖化を促進させると懸念されている。

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