賃上げデモで100人以上逮捕〜マック店員ら、イリノイ州
- 2014年5月22日
- 米国ビジネス
イリノイ州シカゴ郊外で21日、ファストフード大手マクドナルド本社周辺で賃上げデモを行っていたマクドナルド店員らのうち、警官の制止を聞かず障害物を乗り越えた100人以上が逮捕された。
ロイター通信によると、デモ参加者は、15ドルの最低時給と労働組合を組織する権利を求めていた。本社では翌22日、ドナルド・トンプソン最高経営責任者(CEO)を含む経営陣の報酬をめぐる株主投票が予定されていた。同CEOの2013年報酬額は総額950万ドルだった。
シカゴ市内のマクドナルド店で指導員として働き、8.98ドルの時給で2人の子供を育てるジェシカ・デイビスさん(25)は、働く母親や父親の背後でトンプソン氏は巨額の収入を得ていると批判しながら、「私たちが真剣で引き下がるつもりがないことをマクドナルドに示す必要がある」と語気を強めた。
マクドナルドは、店舗の大半を占めるフランチャイズ店で働く店員の平均時給を公表していない。
労働統計局によると、ファストフードおよびカウンター労働者350万人の中間時給は8.83ドル。オバマ大統領は議会に対し、最低時給を現行の7.25ドルから10.10ドルに引き上げるよう働き掛けている。現時点ではワシントンDCと21州が連邦の最低時給を上回っている。
ニューヨーク市に拠点を置くシンクタンク、デモス(Demos)によると、ファストフード業界の場合、CEOと店員の報酬は13年で1000対1以上の開きがある。
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