シリアで米国人が自爆テロ イスラム過激派に合流

 【共同】米国務省のサキ報道官は30日の記者会見で、内戦が続くシリアで米国人の男が自爆テロを起こしたことを明らかにした。サキ氏によると、シリア内戦で米国人が自爆テロに加わったのが確認されたのは初めて。

 AP通信によると、男はアラブ系米国人とみられ、数カ月前にシリアに渡り、国際テロ組織アルカイダ系の「ヌスラ戦線」に合流。北部イドリブ県で今月25日、爆発物を積んだ車でアサド政権部隊が集まるレストラン近くに突っ込んだ。本人も死亡したとみられる。

 米政府はシリアに渡った米欧の若者がイスラム過激派に感化され、帰国後にテロを起こすことを警戒。サキ氏は「シリアで外国人戦闘員が増えていることを懸念しており、欧州などの関係国政府と情報交換を強化している」と語った。

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