銃規制へ選挙てこ入れ 米、乱射で負傷の元議員

 【共同】米国の銃乱射事件でのけがを乗り越えたガブリエル・ギフォーズ元下院議員の政治団体が3日、銃規制を推進する立場から、秋の中間選挙に向け上下両院の11の選挙で候補者を資金面でてこ入れすることを明らかにした。政治専門サイト「ポリティコ」などが伝えた。

 銃擁護派を支える全米ライフル協会(NRA)の攻勢に対抗し得る集金を目指しており、規制推進派にとって力強い援軍となりそうだ。テレビCMなどの費用として数百万ドルを選挙につぎ込む見通し。

 ギフォーズ氏はアリゾナ州で2011年に起きた乱射事件で頭部に重傷を負ったが驚異的な回復を遂げた。献金を集めて政党や候補者を支援する「特別政治活動委員会(スーパーPAC)」を夫と共に設立し、既に1450万ドル(約15億円)を集めたという。

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