本田宗一郎氏の夢、大空へ 納入開始に向け最終段階

 【共同】ホンダが開発を進めてきた小型ジェット機「ホンダジェット」の量産機が米国の航空ショーで初めて一般公開され、来年の納入開始に向けて最終段階に入った。創業者の故本田宗一郎氏が航空機事業への参入を宣言して半世紀余り。「夢」はいよいよ大空へ羽ばたこうとしている。

 空気抵抗を減らすためエンジンを主翼の上に配置した斬新なデザインの機体が「ヒューン」という音を響かせて7月の青空を飛び抜けた。米ウィスコンシン州オシュコシュの航空ショーで飛行を披露したホンダジェットの姿に、同州の会社員でホンダ車を愛用するジョン・マッケンジーさん(63)は「高品質の製品を世に送り出しているホンダが造っただけのことはある」と感心した。

 「いよいよ私どもの会社でも軽飛行機を開発しようと思っております」-。本田氏がこんな構想を宣言したのは1962年のこと。しかし、70年代は自動車の環境規制強化などへの対応に追われ、本格的な研究が始まったのは86年。業績が低迷していた96年には開発中止の議論が高まったこともある。

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