汚職追及の中国女性ら受賞 マグサイサイ賞

 【共同】フィリピンのラモン・マグサイサイ賞財団は31日、「アジアのノーベル賞」と呼ばれるマグサイサイ賞を、汚職追及の報道などで「中国で最も危険な女性」という異名を取ったこともあるジャーナリスト胡舒立氏(61)ら、5人と1団体に授与すると発表した。

 胡氏はかつて編集長を務めた有力経済誌「財経」で汚職問題に取り組んだが、政府の圧力を受けたとみられる経営側と対立して辞職。2009年に有力誌「新世紀」などを発行する財新メディアグループを創設し、報道の自由に制限がある中国にありながら、調査報道を精力的に続けている。

 中国からは、公害被害者を法的に支援してきた中国政法大の王燦発教授(55)も受賞。王氏は1998年、経済発展の陰で進行する環境破壊の被害を受けた住民の法律相談などを行う非政府組織(NGO)「公害被害者法律援助センター」を立ち上げ、今も代表を務めている。

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