対GM訴訟で3弁護士を選任〜2人は対トヨタ経験者
- 2014年8月18日
- 米国ビジネス
車の点火スイッチの欠陥問題をめぐり、ゼネラル・モーターズ(GM)を相手取って起こされた集団訴訟で、ニューヨークの連邦地裁判事はこのほど、過去にトヨタ自動車の急加速問題をめぐる訴訟を担当した2人を含む3弁護士を原告代理人に選任した。
ウォールストリート・ジャーナルによると、選ばれたのはスティーブ・バーマン、エリザベス・カブレイザー、ボブ・ヒリアードの3氏。ワシントン州が拠点のバーマン氏は1998年、13州を代表して総額2060億ドルの賠償金で和解したたばこ訴訟のほか、カブレイザー氏(カリフォルニア州)とともに急加速問題で対トヨタ訴訟を担当した経験を持つ。テキサス州が拠点のヒリアード氏は、「シボレー・コバルト」など欠陥車両の事故犠牲者の遺族など約600人が起こした民事訴訟の代理人を務めている。
バーマン氏は、9月4日に裁判官による審問が開かれると説明しながら「訴訟は前進すると思う。今後24カ月以内に裁判に入るだろう」と語った。
GMは2014年に入り、少なくとも13人の死者を出した点火スイッチの欠陥で260万台をリコール(回収・無償修理)したほか、事故被害者への賠償基金を設立した。
数百件に上る一連の訴えは6月に統合されたが、その全てが裁判入りするかどうかは未知数。GM側の代理人は、GMが破産裁判所の管理を脱した09年7月以前の事故について、GMには法的責任がないと主張している。
この記事が気に入りましたか?
US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします
最近のニュース速報
-
2024年7月16日 アメリカ発ニュース
米技術業界重鎮ら、トランプ氏の激励をあいついで表明 〜 暗殺未遂速報を受けて続々と投稿
-
ターゲットとショッピファイが提携 〜 ターゲットのオンラインいちばに中小の小売業者らが出店可能に
-
人工知能銘柄が今後10年の株式市場を動かす 〜 シスコの元CEOのベンチャー・キャピタリストが予想
-
2024年7月8日 アメリカ発ニュース, ハイテク情報, 米国ビジネス
スマート包帯の研究&開発が前進 〜 傷口の状態を遠隔追跡、包帯から投薬や電気刺激を可能に
-
飲食店で印刷メニューが復活~QRコード不評で
-
2024年7月1日 アメリカ発ニュース, 世界のニュース, 環境ビジネス, 米国ビジネス
ウェザーXM、ウェブ3とIoTで気象データに革新 〜 動く気象観測所群の分散型連携網を構築
-
米消費者のガソリン車好き続く~KPMGの意識調査
-
2024年6月27日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
対中EV貿易戦争、様々な副作用も
-
傷が早く治る、次世代ばんそうこう~医師との通信も可能に
-
生体認証決済が米国で拡大しつつある 〜 マスターカードやJPモルガンも導入へ