防護服メーカーの株価上昇〜エボラ熱の感染拡大で
- 2014年10月10日
- 米国ビジネス
エボラ出血熱の世界的な感染拡大で株価が上昇しているのはバイオテク医薬品会社だけではない。治療、緊急支援活動で必要な防護服メーカーもその1つだ。
USAトゥデイによると、防護服メーカーのレイクランド・インダストリーズ(Lakeland Industries、ニューヨーク州)は、9日の取引で前日終値比52.5%と同社最大の上昇幅を見せ、終値は6.10ドル高の17.72ドルとなった。
同社はエボラ熱対策の緊急医療班の一部で使われている防護服「ケムマックス1(ChemMax1)」を製造している。同社ウェブサイトは「エボラ出血熱ウイルスは患者の体液に触れることで感染するため、防護素材は結合部分にも液体がしみ込まないようしっかり作られていなければならない。結合部が目止めされた当社の製品はこの危険な環境に適している」と説明している。
人道支援団体PCIグローバルは、エボラ出血熱が最も流行している国の1つ、西アフリカのリベリアに276着のケムマックス1を送ったという。
同業のアルファ・プロ・テック(Alpha Pro Tech、カナダ)も、9日は前日終値比1.05ドル高(27.7%増)の4.84ドルとほぼ1年ぶりの高値を付けた。
国土安全保障省は8日、エボラ出血熱が流行する西アフリカ3カ国から米国に到着する乗客を他の乗客と別に検疫する新たな対策を国内5空港で実施すると発表しており、防護服の需要は今後も高まりそうだ。
この記事が気に入りましたか?
US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします
最近のニュース速報
-
2024年7月16日 アメリカ発ニュース
米技術業界重鎮ら、トランプ氏の激励をあいついで表明 〜 暗殺未遂速報を受けて続々と投稿
-
ターゲットとショッピファイが提携 〜 ターゲットのオンラインいちばに中小の小売業者らが出店可能に
-
人工知能銘柄が今後10年の株式市場を動かす 〜 シスコの元CEOのベンチャー・キャピタリストが予想
-
2024年7月8日 アメリカ発ニュース, ハイテク情報, 米国ビジネス
スマート包帯の研究&開発が前進 〜 傷口の状態を遠隔追跡、包帯から投薬や電気刺激を可能に
-
飲食店で印刷メニューが復活~QRコード不評で
-
2024年7月1日 アメリカ発ニュース, 世界のニュース, 環境ビジネス, 米国ビジネス
ウェザーXM、ウェブ3とIoTで気象データに革新 〜 動く気象観測所群の分散型連携網を構築
-
米消費者のガソリン車好き続く~KPMGの意識調査
-
2024年6月27日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
対中EV貿易戦争、様々な副作用も
-
傷が早く治る、次世代ばんそうこう~医師との通信も可能に
-
生体認証決済が米国で拡大しつつある 〜 マスターカードやJPモルガンも導入へ