腰砕け批判に危機感 北朝鮮映画、公開にリスク

 【共同】ソニーの映画子会社が23日、北朝鮮の金正恩第1書記暗殺計画を描いた映画「ザ・インタビュー」を、一転して25日から公開すると発表した。サイバー攻撃やテロ予告で上映中止を表明したが、腰砕けとも取れる姿勢は強い批判を浴びた。今回の決定は、対外的なイメージを無視できない映画会社の危機感の表れだ。

 映画を製作したソニー・ピクチャーズエンタテインメント(SPE)へのサイバー攻撃は先週の上映中止発表でいったん収まったが、公開に踏み切ったことを機に再発の恐れもある。テロの可能性を完全に排除することは難しく、上映には一定のリスクがある。

 「平和の守護神」を名乗るハッカー集団は、約3000人が犠牲になった2001年の米中枢同時テロに触れながら上映中止を迫った。製作費4400万ドル(約52億8000万円)を投入した作品だが、書き入れ時のクリスマスに客足が減るのを嫌う映画館側の延期要請を受け、SPEは上映中止を発表した。

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