大規模データとIoTの有用性が顕在化 〜 業界専門誌による2015年の動向予想
- 2014年12月26日
- ハイテク情報
インフォメーション・ウィーク誌では、大規模データ(Big Data)関連の企業幹部や業界専門家による2015年の業界6大動向予想を次のようにまとめた。
1.大規模データが本領発揮
マップアール(MapR)のジョン・シュローダー最高経営責任者(CEO)兼共同設立者によると、「2014年はハドゥープ(Hadoop)関連生態系が活況したが、2015年はハドゥープをデータ・センターに統合し、事業の結果を生むために必要なプラットフォームやアーキテクチャーの差別化に市場は集中する」。
2.ハドゥープで稼ぐ年
コンカレント(Concurrent)のゲイリー・ナカムラCEOによると、「ハドゥープの初期導入企業は、投資利益を示すことを求められている」「幸いなことに、ハドゥープの歩みと歩調を合わせ、製品やツールが進化している」。
3.屋内でも位置情報サービス
ジュニパー・リサーチ(Juniper Research)によると、「屋内位置技術とサービスが急速に勢いを増す」「端末埋め込み型MEMS(Micro-electro-mechanical-systems)検出器を使いながら、ブルートゥース低エネルギー(BLE=Bluetooth Low Energy)ビーコンとワイファイ接続地点を組み合わせることで、屋内の正確な位置情報の提供が可能になる」。
4.IoT(Internet of Things)端末の台頭
スプランク(Splunk)のIoTおよび産業データ専門家ブライアン・ギルモア氏によると、「ドローンや自律走行車が注目される一方で、注目度は低いそのほかの接続端末が人々の生活に大きな影響を与える」。
5.博士号がなくてもだれもがデータ科学者に
データ発掘およびクラウドソーシング・サービス提供クラウドフラワー(CrowdFlower)のルーカス・ビーワルドCEO兼共同設立者によると、「適切なツールさえあれば、だれもがデータから有力な洞察を引き出すことができるようになる」。
6.IoTが顧客サービスで影響力を持つ
消費者がベンダーに対し、より個別化された対応を求めるようになることがその背景にある。クラウド基盤顧客サービス提供ライブオプス(LiveOps)のキース・マクファーレン最高技術責任者(CTO)によると、「IoTは顧客サービス全体の力学を変える」「身体装着装置や車、電化製品、医療機器といった接続端末からのライブ・データ・ストリームを顧客体験管理(CEM=customer experience management)システムによって処理することが可能になる」「それらの端末からのデータを収集し、相互関連付けを行い応用することで、顧客ニーズを前例のない高水準で把握し、競争力を高めることが可能になる」。
この記事が気に入りましたか?
US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします
最近のニュース速報
-
2024年7月16日 アメリカ発ニュース
米技術業界重鎮ら、トランプ氏の激励をあいついで表明 〜 暗殺未遂速報を受けて続々と投稿
-
ターゲットとショッピファイが提携 〜 ターゲットのオンラインいちばに中小の小売業者らが出店可能に
-
人工知能銘柄が今後10年の株式市場を動かす 〜 シスコの元CEOのベンチャー・キャピタリストが予想
-
2024年7月8日 アメリカ発ニュース, ハイテク情報, 米国ビジネス
スマート包帯の研究&開発が前進 〜 傷口の状態を遠隔追跡、包帯から投薬や電気刺激を可能に
-
飲食店で印刷メニューが復活~QRコード不評で
-
2024年7月1日 アメリカ発ニュース, 世界のニュース, 環境ビジネス, 米国ビジネス
ウェザーXM、ウェブ3とIoTで気象データに革新 〜 動く気象観測所群の分散型連携網を構築
-
米消費者のガソリン車好き続く~KPMGの意識調査
-
2024年6月27日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
対中EV貿易戦争、様々な副作用も
-
傷が早く治る、次世代ばんそうこう~医師との通信も可能に
-
生体認証決済が米国で拡大しつつある 〜 マスターカードやJPモルガンも導入へ