激戦地でも「私はケンジ」 後藤さん解放求め連帯

 【共同】過激派「イスラム国」や反体制派が入り乱れるシリア内戦の激戦地、北部アレッポで、イスラム国とみられるグループに拘束された後藤健二さん(47)の解放を求めるフェイスブック上の呼び掛けに賛同する人たちがいる。後藤さんと働いた経験がある反体制派活動家らで「シリア人の苦境を日本に伝えてくれた大切な友人だ。街中に呼び掛けを広げたい」と語った。

 「ウィー・アー・ケンジ(私たちは健二)」。アレッポにある建物の一室で29日、シリア人のカメラマン、サミ・マシャアルさんら十数人が床に並ぶキャンドルを囲みながら、後藤さんへの連帯を示す言葉を何度も読み上げ、救出を願った。

 集会は3度目。後藤さんは以前に反体制派の記者らに写真の撮り方を教えてくれたという。集会の写真をフェイスブックに投稿したマシャアルさんは「大したことはできないが、後藤さんとの友情のために私たちが共に祈っていることを伝えたい」と話した。

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