トヨタ、リコール風化防ぐ 「再出発の日」に式典
- 2015年2月20日
- 日本発ニュース
【共同】米国を中心に2009年から10年にかけ発生したトヨタ自動車の大規模なリコール(無料の回収・修理)問題で、豊田章男社長が米国議会の公聴会に自ら出席してから24日で5年となる。この日、トヨタは燃料電池車「MIRAI(ミライ)」の生産開始を記念する式典を開く。
トヨタは10年2月24日を「再出発の日」とし、リコール問題の風化を防ごうとしている。ミライは14年12月に発売済みだが、次世代のトヨタを象徴する燃料電池車の式典をあえて2月24日に行い、社内の緩みを戒める狙いだ。
品質や顧客対応のまずさから世論の集中砲火を浴び、「企業存続の危機」(豊田社長)とされた当時から、販売や業績は大幅に改善。ただ豊田社長は「(危機時に社内で)共有できていたはずの思いが、少しずつ薄れていっている」と指摘。慢心がないか常に顧みるよう社員に求めている。
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