FOMCに選択の幅を セントルイス連銀総裁

 【共同】セントルイス連邦準備銀行のブラード総裁は20日、利上げに関して連邦公開市場委員会(FOMC)に「選択の幅を与えることが重要だと思う」と述べた。金利水準を経済状況に合った形に調節することを可能にするためにも「3月のFOMC会合で『忍耐強い』の表現を取ることが大切だ」とした。衛星ラジオ放送シリウスでの発言としてダウ・ジョーンズ通信が伝えた。

 総裁は、まずはゼロ金利を解除し、その後に利上げペースは経済情勢次第と強調するのが「最も道理にかなったやり方だ」であり、悪影響が少なく「とても安上がりだ」と主張。とにかく利上げを始めることが「FRBが後手に回るとの懸念を和らげることに役立つ」と述べた。

 利上げに当たっては、まず準備預金金利を現在の0.25%から0.5%に引き上げて市場からの資金吸収を強めると同時に、リバースレポ金利を0.25%に設定して金利水準の底を固めるのが良いと提案。政策金利のフェデラルファンド(FF)レートについても0.25〜0.5%に引き上げるべきだとした。

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