マイクロソフト、レノボ製パソコンを救済 〜 スーパーフィッシュ削除に協力
- 2015年2月23日
- ハイテク情報
マイクロソフト(Microsoft)は、ソフトウェア会社のスーパーフィッシュ(Superfish)が開発したスーパーフィッシュ・ビジュアル・ディスカバリー(Visual Discovery)によってパソコンに埋め込まれる悪質ファイルを消去する無償の抗ウイルス・プログラムであるウィンドウズ・ディフェンダー(Windows Defender)とセキュリティー・エッセンシャルズ(Security Essentials)を20日に更新した。
スーパーフィッシュは、「クラップウェア(crapware)」と言われる悪質ソフトウェアで、ハッキングの標的になる危険性を高めるソフトウェアだとサイバーセキュリティー専門家たちから指摘されていた。
米国土安全保障省のコンピュータ緊急即応チームでも、スーパーフィッシュを実装するとハッカーらの攻撃を受けやすくなるという懸念を表明し、パソコンから削除するよう呼びかけていた。
コンピュータワールドによると、中国のパソコン製造最大手レノボ(Lenovo)は、出荷前のラップトップにスーパーフィッシュを実装していたが、批判や警告を受けて実装を打ち切った。
マイクロソフトの抗ウイルス・プログラム更新は、スーパーフィッシュ対策であり、ウィンドウズで走るレノボ製パソコンの利用者を救う措置でもある。
専門家らによると、スーパーフィッシュを実装すると、ハッカーらにインターネット接続を乗っ取られて監視される恐れがある。
レノボの広報担当者は、スーパーフィッシュの実装をすでに中止したと説明した。
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