「いのちの教科書」世界へ 被災中学の卒業生が作成

 【共同】1000年後の命を守りたい-。東日本大震災を経験した宮城県女川町立女川中の卒業生たちが、防災の知識や教訓をまとめた「いのちの教科書」作成に取り組んでいる。14日からの国連防災世界会議では活動内容を紹介する資料を配る予定で、英訳版も準備中だ。震災で亡くなる人が一人でも少なくなるようにとの願いを込める。

 約2年前、世代を超えて教訓を伝えようと、社会科の授業の中で生徒が提案したのがきっかけ。津波のメカニズムなど基本的な知識や避難所で暮らした体験談を、中学生向けに分かりやすい内容でまとめる。今年中の完成を目指している。

 メンバーの一人、高校1年の鈴木元哉さん(15)は「伝えなきゃいけないことがあるという思いを行動に移せたのはすごいこと。制作を進めながら、いのちを守るという活動の意義を再確認した」と振り返る。

この記事が気に入りましたか?

US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします

最近のニュース速報

アメリカの移民法・ビザ
アメリカから日本への帰国
アメリカのビジネス
アメリカの人材採用

注目の記事

  1. 日本では、何においても横並びが良しとされる。小学校への進学時の年齢は決まっているし、学校を...
  2. Water lily 今年は年頭から気にかかっている心配事があった。私は小心なうえに、何事も...
  3. 峡谷に位置するヴァウリアル滝の、春から夏にかけて豪快に水が流れ落ちる美しい光景は必見。島には約16...
  4. 2024年6月3日

    生成AI活用術
    2024年、生成AIのトレンドは? 2017年に発表された「Transformer」...
  5. 今年、UCを卒業するニナは大学で上級の日本語クラスを取っていた。どんな授業内容か、課題には...
  6. ニューヨーク風景 アメリカにある程度、あるいは長年住んでいる人なら分かると思うが、外国である...
  7. 広大な「バッファロー狩りの断崖」。かつて壮絶な狩猟が行われていたことが想像できないほど、 現在は穏...
  8. ©Kevin Baird/Flickr LOHASの聖地 Boulder, Colorad...
ページ上部へ戻る