ブラックベリー、タブレットに再挑戦 〜 保全機能拡充で法人市場の開拓狙う

 カナダのブラックベリー(BlackBerry)は、セキュリティー機能を重視したタブレットのセキュタブレット(SecuTABLET)を発表した。同社は、政府機関や企業の市場を標的市場と位置付けている。

 セキュタブレットは、ユーチューブやワッツアップといった消費者向けアプリケーションを自由に使えると同時に、業務上のデータや情報をサイバー攻撃から守る機能が搭載されているのが特徴だ。

 ブルームバーグによると、セキュタブレットの開発にはIBMと韓国サムスン電子(Samsung Electronics)が協力しており、早ければ2015年の夏ごろに発売される見通しだ。小売価格は2380ドルと、タブレット機種としては非常に高い。

 また、ブラックベリーが2014年に買収したドイツ企業のセキュスマート(Secusmart)も開発に携わった。

 ブラックベリーは、プレイブック(PlayBook)というタブレット製品を2011年に市場投入したが、ほとんど売れなかったため、いったん撤退した。

 サムスンのタブレット製品であるギャラクシー・タブS10.5を土台にしたセキュタブレットは、ドイツやカナダの政府が採用している暗号化技術のセキュスマート・セキュリティー・カード(Secusmart Security Card)のほか、消費者向けアプリケーション群と業務用アプリケーション群を区別して使えるようにするIBMのアップ・ラッピング(app wrapping)という技術が搭載されている。

 ブラックベリーはここ数年のあいだに、アップル(Apple)のiOSやグーグル(Google)のアンドロイド(Android)で走るスマートフォンに市場を完全に奪われたが、アイフォーン(iPhone)が2007年に登場するまでは、企業市場のほとんどを牛耳っていた業界最大手だった。

 現在でも、通信網管理とデータ保護の面において、ブラックベリーのモバイル通信セキュリティー機能は高く評価されている。

 企業や政府機関へのサイバー攻撃が深刻化する昨今、企業通信網やモバイル接続網へのセキュリティー懸念は重要事項と位置付けられるようになった。ブラックベリーではそういった市場動向を受けて、セキュリティー機能に優れた機種によって法人向けタブレット市場で競合製品から市場を奪おうと狙っている。

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