調査ロボがトラブルで停止 格納容器内部に初投入
- 2015年4月10日
- 日本発ニュース
【共同】東京電力は10日午前、福島第1原発1号機の原子炉格納容器でロボットを投入した内部調査が始まったと発表した。しかし午後、何らかのトラブルで停止し走行不能になった。故障か障害物によるものかなど原因は不明だが、停止後も画像や放射線量のデータは送信しており、放射線が原因の可能性は低いとみている。
事故で炉心溶融(メルトダウン)し、放射線量が極めて高い格納容器内部にロボットが入るのは初めて。最終的には溶融燃料が大量にあるとみられる地下中心部の調査を目指しており、今回はその第1段階だったが、調査初日につまずいた形だ。
東電によると、格納容器の貫通部にある直径10センチ程度の配管から、長さ約60センチ、高さ約9.5センチの棒状のロボットを投入。ロボットは1階まで下りた後、「コ」の字に形を変えて午前11時20分ごろ走行を始め、周囲の温度や線量を測定しながらカメラで周辺状況を撮影していた。
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