コノコフィリップス、米国の非中核資産を売却へ
- 2015年4月15日
- 米国ビジネス
石油大手コノコフィリップス(テキサス州)が、国内の非中核的な石油、ガス生産関連資産を売却する準備を進めていることが分かった。石油メジャーが原油価格の低下を現実として受け入れ始めた徴候と考えられる。
ロイター通信が関係者の話として伝えたところによると、コノコフィリップスが売却するのは、ロッキー山脈、テキサス州の東部と南部、ルイジアナ北部などの関連資産で、案件はウェルス・ファーゴに依頼している。
業界関係者によると、コノコは10億〜25億ドル相当の非中核資産を売却するとみられ、石油・ガス大手による国内の売却面積では今年最大となる見通し。原油価格は2014年6月以降50%も落ち込んでいるため、世界の石油・ガス会社は資産を安く入手しようとしている。英蘭系ロイヤル・ダッチ・シェルは今月、英BGグループを700億ドルで買収することで合意したが、資産の売却に関しては積極的ではなく、原油価格が回復すれば高値が付くと見込んでいる。
コノコによる資産売却は今年2度目で、前回は投資銀行スコーシャ・ウォータラスが担当したと同行のウェブサイトに記載されている。他の大手数社も資産売却の検討を始めており、アナダルコはシティグループを雇ってテキサス東部に所有する数億ドル相当の資産処理を進めているもようだ。
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