首相に「事実認めて」 元米兵捕虜が演説批判

 【共同】第2次大戦中、フィリピンで起きた「バターン死の行進」の生存者で日本軍の捕虜だったレスター・テニー氏(94)は4月30日、安倍晋三首相の米議会演説について、存命の被害者への視点が欠けていたと批判し「(具体的に)事実を認めてほしかった」と語った。ワシントンで共同通信の取材に応じた。

 テニー氏は、首相がバターンという地名に言及したことは評価しながらも「もっと踏み込めたはずだ」と指摘。戦争で命を落とした米兵への敬意は示したが、元捕虜や元従軍慰安婦ら「残酷な仕打ちに苦しみ、今も生きている人々については何も語らなかった」と話した。

 さらに「もう謝罪は求めていない。ただ、こうしたことが実際に起きたということをはっきり知ってほしい」と訴えた。

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