気軽な外食、昼食部門が改善〜安い定食が人気
- 2015年5月13日
- 米国ビジネス
近年人気が低迷していたカジュアル・ダイニング業界に、やや改善の兆しが見えてきた。
USAトゥデイによると、カジュアル・ダイニングは、給仕がテーブルでサーブするが雰囲気は打ち解けた感じのレストラン形態。市場規模は870億ドルに上り、過去7年間は落ち込みが続いていた。
しかし市場調査NPDグループの最新報告書によると、2015年2月までの1年間は、客足の減少が止まって安定し始めると同時に、価格の上昇などで消費者支出も3%増加した。
伸びを促している最大の要因は、昼食ビジネスの増加にある。アップルビーズやTGIフライデイズはいずれもランチで6.99ドルの定食メニューを提供しているほか、チリーズでは6ドルのメニューも出しており、短時間で安く昼食を取れるため客が増えた。また、全米的な雇用や消費者景況感の改善も業界全体の業績安定につながっていると考えられる。
一方で、夜間や週末の客足はまだ減少しており、ディナー客は過去1年に1%減少した。外食支出全体に占めるカジュアル・ダイニングの割合は約10%程度で、最大はファスト・フードの約79%、残りはデニーズやアイホップといった中流レストランが10%、高級レストランが約1%を占めている。
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