日本、財政再建策を説明 高成長前提、IMFけん制

 【共同】日本は先進7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)で、2020年度に目標を置く財政再建策を説明し、経済成長と財政健全化の両立を訴える。ただ、国際通貨基金(IMF)は達成困難な高い成長率を前提としないよう早くもけん制しており、各国の理解が得られるかどうかは不透明だ。

 G7各国は、08年秋のリーマン・ショック後の景気対策で財政赤字が大きく膨らんだ。ただドイツは12年に財政黒字に転換。米国や英国も着実に赤字を圧縮しているが、日本は国内総生産(GDP)に占める赤字の割合が15年に7.3%と引き続き高水準となる見通しで、対応が遅れている。

 日本は、財政収支を黒字にするよりは達成しやすい基礎的財政収支の黒字化目標を掲げている。麻生太郎財務相は20年度の達成に意欲を示しているが、6月末に策定する財政健全化計画は、名目成長率3%超の高い伸びを前提にしている。市場関係者は「ばら色に過ぎる」と批判している。

この記事が気に入りましたか?

US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします

最近のニュース速報

アメリカの移民法・ビザ
アメリカから日本への帰国
アメリカのビジネス
アメリカの人材採用

注目の記事

  1. 日本では、何においても横並びが良しとされる。小学校への進学時の年齢は決まっているし、学校を...
  2. Water lily 今年は年頭から気にかかっている心配事があった。私は小心なうえに、何事も...
  3. 峡谷に位置するヴァウリアル滝の、春から夏にかけて豪快に水が流れ落ちる美しい光景は必見。島には約16...
  4. 2024年6月3日

    生成AI活用術
    2024年、生成AIのトレンドは? 2017年に発表された「Transformer」...
  5. 今年、UCを卒業するニナは大学で上級の日本語クラスを取っていた。どんな授業内容か、課題には...
  6. ニューヨーク風景 アメリカにある程度、あるいは長年住んでいる人なら分かると思うが、外国である...
  7. 広大な「バッファロー狩りの断崖」。かつて壮絶な狩猟が行われていたことが想像できないほど、 現在は穏...
  8. ©Kevin Baird/Flickr LOHASの聖地 Boulder, Colorad...
ページ上部へ戻る