IBM、12業界向けに予測分析サービスを開発 〜 各種設定を事前カスタマイズ

 IBMは、自動車や通信を含む12業界向けにあらたじめカスタマイズされた予測分析サービスを開発した。同社は、これまでかかわった5万件の事例データをもとに、合計20種類のソリューションを用意した。

 CIO誌によると、利用企業は、事前に用意されたダッシュボードと双方向アプリケーションにデータを入れるだけで予測分析を実行できる。分析の目的に応じて設定を調整することも可能だ。

 たとえば、石油およびガス会社向けソリューションの一つは、水中ポンプの故障や機能停止を事前に予測し、生産性を最適化するためのもの。自動車業界向けには溶接や塗装ロボット向けソリューションがある。

 そのほかのおもなソリューションは下記の通り。

▽通信業界向け:サービス加入者の電話使用状況や通話時間、通話が頻繁に行われる時間帯、使用される携帯電話基地局を解析

▽小売業界向け:個々の製品や製品ラインの売り上げを予測し、取り扱い製品や販促方法の決定に役立てる

▽銀行向け:顧客の出資傾向を解析し、推奨する金融商品の決定に役立てる

▽資産管理サービス業界向け:利益率の高い顧客の行動を理解し、顧客の絞り込みや利益率向上を支援

▽メディアおよび娯楽業界向け:視聴者と視聴傾向を理解し、広告の標的配信に役立てる

 各ソリューションは、業界向けに事前構築された予測分析モデリング・パターンやインターフェイス、データ管理およびデータ収集と準備の合理化のための機能で構成される。

 それらの新たなソリューション群は順次提供されており、今夏中にすべてが出そろう見通しだ。

 新ソリューション群は、クラウド基盤および社内実装用製品の販促用プラットフォーム「IBMエクスペリエンスワン(IBM ExperienceOne)」に対応する。資産管理ソリューション「IBMマキシモ・アセット・マネージメント(IBM Maximo Asset Management)」もあらかじめ統合されている。

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