17%は替えバンドも購入〜アップル・ウォッチ購入者
- 2015年6月30日
- 米国ビジネス
アップルの腕時計型通信端末「アップル・ウォッチ」は、本体だけでなく替えのバンドでも大きな収益を挙げているようだ。
ロイター通信が入手した市場調査スライス・インテリジェンスの報告書によると、調査対象にした米国のオンライン通販利用者200万人のうち2万人以上がこれまでにアップル・ウォッチを購入しており、その約17%が本体のほかに替えのバンドを少なくとも1本購入していることが分かったという。
スライス・インテリジェンスは、調査対象者が受け取った電子領収書を基にアップル・ウォッチの売れ行きを分析しており、ウォッチ販売数は6月中旬現在で279万台と推定される。
アップル・ウォッチの替えバンドは、低級機種用のスポーツバンド(樹脂製穴あき)で1本49ドル。しかし、ハイテク市場調査IHSは梱包や輸送費などを省いた1本当たりの生産コストを約2.05ドルと見ており、アップルの販売戦略を、本体を手ごろな値段で売り付属品でもうけるいわゆる「カミソリと替え刃」方式だと指摘している。
最も人気が高いバンドは、本体付属バンド、替えバンドとも黒いスポーツバンドだったが、替えバンドとして2番目に人気が高いのはステンレス製磁石式の「ミラネーゼループ」(149ドル)で、 実用的なスポーツバンドと高級感のあるバンドで幅広い使い方をしようと考える人が多いことがうかがわれる。
機種では最も低価格のスポーツ・モデル(349ドル〜)が一番人気だが、バンドはキルト風の「レザーループ」(149ドル)、ステンレスの「リングブレスレット」(449ドル)もあり、替えバンドも合わせるとアップル・ウォッチに意図した以上の額を使っている人も多いと考えられる。
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