新国立、2520億円了承 巨大アーチで765億円増
- 2015年7月7日
- 日本発ニュース
【共同】巨額の整備費に批判が集まっている2020年東京五輪・パラリンピックのメーンスタジアム、新国立競技場(東京都新宿区)の建設計画で、事業主体の日本スポーツ振興センター(JSC)は7日、将来に向けた構想を話し合う有識者会議に、整備費が2520億円に膨らんだ実施設計を示し、了承された。
2本の巨大なアーチなどデザインに伴う難工事に起因する整備費増は約765億円に上ることが判明し、あらためて見通しの甘さが浮き彫りとなった。JSCの河野一郎理事長は「予測できなかったこと」と弁明した。JSCは近く施工業者と契約し、10月の着工、19年5月の完成を目指す。
昨年5月の基本設計段階で、整備費は1625億円だった。大会後に先送りした開閉式屋根などの設置に必要な260億円を除くと、今回は1155億円も増えた。内訳は消費税増税で約40億円、建築資材や人件費の高騰で約350億円となった。
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