「反核の船」が復活航行 サンディエゴで廃絶訴え
- 2015年8月6日
- アメリカ発ニュース
【共同】広島への原爆投下から70年の5日(日本時間6日)、1958年に太平洋のマーシャル諸島での米国の核実験を阻止しようとし世界で反核運動が高まるきっかけをつくった小型船ゴールデン・ルール号が核兵器廃絶を訴え、西部軍港都市サンディエゴの湾を航行した。 阻止行動の後、同船は航行不可能となったが、有志が復元を試み、今年6月に修復を完了、進水式が行われた。
乗組員のヘレン・ジャカードさん(60)は「原爆が投下されたことを痛ましく思う。広島や長崎(の惨禍)が繰り返されないよう核廃絶や、原発の危険性を訴えたい」と語った。デービッド・ロブソン船長も「米国が、核兵器を減らすという核拡散防止条約(NPT)の義務を果たしていないことを知らせるのが使命の一つ」と話した。
サンディエゴではこの日、追悼式典も開催。原爆が投下された日本時間の午前8時15分に合わせ、姉妹都市の横浜市から寄贈された鐘が鳴らされ、出席者が黙とうをささげた。広島で被爆したサンディエゴ在住の河村幾之助さん(72)が「過去を忘れないことで、(より良い)未来を誓うことができる」と話した。
この記事が気に入りましたか?
US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします
最近のニュース速報
-
2024年7月16日 アメリカ発ニュース
米技術業界重鎮ら、トランプ氏の激励をあいついで表明 〜 暗殺未遂速報を受けて続々と投稿
-
ターゲットとショッピファイが提携 〜 ターゲットのオンラインいちばに中小の小売業者らが出店可能に
-
人工知能銘柄が今後10年の株式市場を動かす 〜 シスコの元CEOのベンチャー・キャピタリストが予想
-
2024年7月8日 アメリカ発ニュース, ハイテク情報, 米国ビジネス
スマート包帯の研究&開発が前進 〜 傷口の状態を遠隔追跡、包帯から投薬や電気刺激を可能に
-
飲食店で印刷メニューが復活~QRコード不評で
-
2024年7月1日 アメリカ発ニュース, 世界のニュース, 環境ビジネス, 米国ビジネス
ウェザーXM、ウェブ3とIoTで気象データに革新 〜 動く気象観測所群の分散型連携網を構築
-
米消費者のガソリン車好き続く~KPMGの意識調査
-
2024年6月27日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
対中EV貿易戦争、様々な副作用も
-
傷が早く治る、次世代ばんそうこう~医師との通信も可能に
-
生体認証決済が米国で拡大しつつある 〜 マスターカードやJPモルガンも導入へ