ターゲット、売り場の性別表示廃止へ
- 2015年8月10日
- 米国ビジネス
格安小売大手ターゲットは7日、玩具や子ども用品売り場の「女の子の家セット(girls’ building sets)」「男の子の寝具(boys’ bedding)」といった男女別表示を段階的に廃止すると発表した。
CNNによると、同社に対しては子を持つ女性などから、女児向け商品と男児向け商品を区別する必要はなく、そうした区別は有害な可能性もあると訴える声があった。小さな子供の親や性差別撤廃の活動家らはこの動きを歓迎し、他の小売店にも広がるよう期待している。
ターゲットは同社ウェブサイトで、これまでは買い物客が買いたい物を見つけやすいとの考えから売り場の性別表示を行い、子供服などでは男女の体格差から性別表示が役に立ってきたと説明した。しかし、買い物の好みやニーズは変わるもので、寄せられた意見に応えるためにも「おもちゃや日用品、娯楽品などの売り場では性別表示は不要と判断するに至った」と表明した。
今後数カ月かけて、子ども用寝具の売り場からは「男児、女児」の案内表示を一掃。玩具売り場でもピンクやブルー、黄、緑などの配色を含めた男女の区別を廃止する。
これに対して一部には「一時的に政治的公正を気にしているだけ」「性の均質化だ」といった反発があるものの、ターゲットの対応を歓迎する声はそれを大きく上回っているようだ。
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