動きを頼りに見どころを選択〜自動編集するアクションカメラ
- 2015年8月7日
- 米国ビジネス
撮影した動画全体から重要な場面を選んで自動編集してくれるアクション・カメラが登場した。
ニューヨーク・タイムズによると、近年はスキー、バイク、ラフティングなどの激しいスポーツが撮影できる「ゴープロ」をはじめとするアクション・カメラの人気が高まっているが、撮影後はコンピュータにデータを移して長時間の映像の中から面白い場面を編集しなければならない。
この手間を省いたのが、カリフォルニア州の新興企業グラバ(Graava)の小型カメラで、コンピュータに接続しなくてもワイヤレス充電マットの上に置くだけで、撮影した動画が自動的にクラウドに同調し、面白そうな場面だけを勝手に編集してくれる。
カメラにはGPSチップや加速時計が搭載されており、ソフトウェアは「動きが急に加速または減速した時に面白いことが起きている」という仮定などに基づいて編集作業を行う。
発明者はブラジル人ソフトウェア・エンジニアで、過去16年間ブラジルの銀行や政府機関向けにソフトウェアのプログラミングを行ってきたというブルーノ・グレゴリー氏。12年にゴープロで撮影しながらサイクリング中に車が突進してきて道に投げ出され、 警察に提出した「ゴープロ」の映像からドライバーが割り出されたという体験が開発のきっかけになった。
事故に遭った後、自分のアクション・カメラを休暇やスキーをする時など年に2回ほどしか使っていないことに気付き、もっとスマートなカメラが必要との認識に至った。グラバのカメラは、位置情報を収集するため、一緒にいた友人が撮影した動画など複数のカメラのフッテージを組み合わせることもでき、録画の開始/停止を音声で指示することも可能。出荷は16年の予定で、現在249ドルで予約を受け付けている。
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