クラフト・ハインツ、2500人削減へ
- 2015年8月13日
- 米国ビジネス
食品大手クラフト・ハインツは12日、イリノイ州本社での700人を含め、米国とカナダで2500人の人員削減を行うと発表した。ロイター通信が伝えた。
同社はこの3月、H・J・ハインツとクラフト・フーズ・グループが合併してできた新会社。ウォーレン・バフェット氏が率いる投資会社バークシャー・ハサウェイとブラジルの同業3Gキャピタルが大株主となっている。
クラフト・ハインツ広報によると、現在の従業員数は4万6000人。うち1900人が本社に勤務する。今回の人員削減によって2017年は15億ドルのコスト削減効果が期待される。
バークシャーと3Gは13年にハインツを共同で買収して以降、同社関連で1年半のうちに7000人を削減し、6カ所の工場を閉鎖している。ハインツはほかにも、従業員が会社のプリンターで印刷できる枚数を1カ月200枚以下に限るなど、細かい支出制限を行っている。
クラフト・ハインツの第2四半期(4〜6月)決算は減収となった。売上高はクラフトが4.9%減の45億2000万ドル、ハインツは4.1%減の26億2000万ドル。純損益はクラフトが5億5100万ドルの利益を計上した一方、ハインツは純損失が3億4400万ドルとなり、前年同期から赤字が拡大した。合併手続きは7月に完了したため各社ごとの決算となっている。
この記事が気に入りましたか?
US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします
最近のニュース速報
-
インフルエンサーとブランドをつなぐプラットフォームで台頭 〜 ショップマイ、1850万ドルを調達
-
シンケイ・システムス、魚の活け締め技法を機械化 〜 完成に接近、鮮魚流通網に革新をもたらす可能性
-
ドキュサイン、インテリジェント契約管理サービスを発表 〜 電子署名ソリューション以外に事業を拡大
-
2024年4月29日 アメリカ発ニュース, ハイテク情報, 米国ビジネス
米商務省、TSMCのアリゾナ工場への投資を提案 〜 米中緊張悪化を背景にチップの国産化に重点
-
ディープフェイク、金融サービス業界をいよいよ標的に 〜 生成人工知能による音声模倣で詐欺急増は必至
-
2024年4月25日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
広告嫌いのテスラが一転、積極展開
-
ビットコイン半減は価格にいかに影響するのか 〜 最高値更新から乱高下、次の半減期が目前に
-
2024年4月22日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
ボルティモアの橋崩落、輸出・小売業者に影響
-
米国のMBA課程、人工知能分野の教育を積極化 〜 会社で求められる技能に学生側も関心を強める
-
2024年4月18日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
テスラ、急速充電網を開放~EV普及の節目となるか