復興の格差、歴然 南部ニューオーリンズ

 【共同】1500人以上が犠牲になった2005年の超大型ハリケーン「カトリーナ」が、南部ルイジアナ州に上陸してから29日で10年。メキシコ湾岸に面し、市域の8割が水没した同州ニューオーリンズを26日歩くと、中心部と貧困地域で復興の格差が歴然としていた。地元は一層の水害対策を求めている。

 「貧しい黒人住民は避難したまま戻っていない」。被害が最も深刻だった市東部にある最貧困地域の「第9区」。1人暮らしの70代の黒人男性スミッティ・スミスさんが指さした空き家には、カトリーナ到来前まで老夫婦が暮らしていた。

 一帯は朽ち果てるにまかせた住宅が半数近くを占め、ゴーストタウンそのものだ。犯罪率も高く、スミスさんによると、放火が頻発している。

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