米、移設計画への波及警戒 政府と県の対立注視

 【共同】オバマ政権は、沖縄県の翁長雄志知事が米軍普天間飛行場(同県宜野湾市)の移設先、名護市辺野古沿岸部の埋め立て承認取り消し手続き開始を表明したことで、移設計画に支障が出ることを警戒している。日本政府に埋め立て継続を促す一方で、状況の推移を注視する構えだ。

 オバマ政権は、日本政府と県の集中協議決裂後も「移設の重要性に関する立場は不変だ」(カービー国務省報道官)として、辺野古移設実現に向けて日本側と連携する姿勢を強調してきた。

 しかし、埋め立て承認取り消しにより政府と県の対立が先鋭化するのは必至。米側は地元の反対は「内政問題」との立場だが、移設作業や在沖縄米軍の部隊運用にも波及しかねないと懸念を深めているのが実情だ。

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