コアによるワイレス買収、産業向けIoTを加速 〜 欧州と米州での展開強化へ

 コア・ワイヤレス(Kore Wireless、アトランタ拠点)はワイレス(Wyless、ボストン拠点)を買収する。買収額は非公開。両社が9日に声明を発表し明らかにした。全額現金で実行され、買収手続きは2〜3週間以内に完了する見込みだ。

 両社の名前は、技術業界以外ではほとんど知られないが、両社の合体は産業向けモノのインターネット(IIoT=Industrial Internet of Things)の応用と導入を国際的に加速させる可能性がある。

 コアは、接続化された機器群(検知器やメーター、追跡機器など)を社外のあちこちに設置したいものの通信サービス会社(キャリヤー)らとの複雑な手続きを避けながらそれらの機器類を常時接続状態にしたい企業にマネージドIoTサービスを販売している。

 かたやワイレスは、シム(SIM)カードを交換することなく別の通信網でも機器類を起動させるイーシム(eSIM)という技術を開発しており、コアと似たサービスを提供している。

 PCワールド誌によると、コアとワイレスが合体することで、コアは特に欧州と中南米での事業展開を強化でき、IoT機能の導入と管理の大幅な簡便化という利点を多国籍企業に提供できるようになる。

 IoTは最近、産業界での応用が急速に広まっており、海運や配送、エネルギー、石油、ガス、医療といった業界に拡散している。しかし、各種の機器類を通信網につなげて接続網化し、データを集めて分析および管理するシステムを構築することは、非技術系企業にとっては面倒な仕事だ。

 それらのIoT機器類の通信環境を整備することは特に、IoT機能を導入したい企業にとって壁となっている。コアがワイレスを吸収することは、欧州と米州で事業展開する企業にとってその壁を低くできると期待される。(U.S. Frontline News, Inc.社提供)

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