中国のインターネット検索大手バイドゥ(百度)は、2018年までに自動運転車を実用化する計画の一部として近く米国で試験走行を開始する。
ウォールストリート・ジャーナルによると、スタンフォード大学やグーグルで人工知能(AI)を長年研究し、現在はバイドゥの主任研究員を務めるアンドリュー・エン氏が発表した。バイドゥは昨年末、自動運転車の開発計画を発表し、エン氏が統括するカリフォルニア州のオフィスでは多くのスタッフがこの計画に関わっている。氏は機械学習コース開発のコーセラ(Coursera)の創設者でもある。
バイドゥは、18年末までに中国の限定地域の決まった路線で自動運転のシャトル車を走らせる計画で、予期せぬ事態の発生を抑えるためまずは熟知したルートから始め、システムが学習を重ねるのに伴い、徐々にルートを拡大していく。試験走行では「BMW 3シリーズ」セダンの改造車を使う。バイドゥの自動運転車にハンドルが付くかどうかは未定だという。
米国では15日、上院商業委員会が自動運転車の法整備に関する公聴会を開き、グーグル、ゼネラル・モーターズ(GM)、デルファイ・オートモーティブ、デューク大学の研究者らが意見などを述べた。エン氏は欠席したが、事前に発表した声明で自動運転車に対応するためインフラを調整するよう政府に呼びかけた。(U.S. Frontline News, Inc.社提供)
この記事が気に入りましたか?
US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします
最近のニュース速報
-
2024年5月16日 アメリカ発ニュース, 環境ビジネス, 米国ビジネス
米国内都市圏の住宅所有者らは自然災害に要注意〜異常気象による損害危険の高い地域が明確に
-
2024年5月16日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
ドライバーの過半数が「AVは怖い」~AAA調査
-
2024年5月13日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
EVへの関心、ますます低下~消費者、メーカーの思惑に反し
-
インフルエンサーとブランドをつなぐプラットフォームで台頭 〜 ショップマイ、1850万ドルを調達
-
シンケイ・システムス、魚の活け締め技法を機械化 〜 完成に接近、鮮魚流通網に革新をもたらす可能性
-
ドキュサイン、インテリジェント契約管理サービスを発表 〜 電子署名ソリューション以外に事業を拡大
-
2024年4月29日 アメリカ発ニュース, ハイテク情報, 米国ビジネス
米商務省、TSMCのアリゾナ工場への投資を提案 〜 米中緊張悪化を背景にチップの国産化に重点
-
ディープフェイク、金融サービス業界をいよいよ標的に 〜 生成人工知能による音声模倣で詐欺急増は必至
-
2024年4月25日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
広告嫌いのテスラが一転、積極展開
-
ビットコイン半減は価格にいかに影響するのか 〜 最高値更新から乱高下、次の半減期が目前に