『OFUKU5-KARATE CATHARSIS-』NYチェルシー映画祭2020ノミネート上映決定
- 2020年10月2日
- イベント
2020年10月15〜18日に、オンラインで開催される第8回チェルシー映画祭(ニューヨーク)で、日本の短編映画『OFUKU5-KARATE CATHARSIS-』(監督・脚本:阿久津五代子)がノミネート上映される。同作品は『OFUKU -the movie-』『OFUKU2-mother-』『OFUKU 3-lose way-』『OFUKU 4-separation-』に続く短編映画シリーズ『OFUKU』5作目にあたる。
チェルシー映画祭では2016年以降、連続ノミネートおよび上映がされており、2作目の『OFUKU 2-mother-』では主演女優賞を受賞。今年は上映に先駆け、監督・脚本である阿久津五代子氏へのオンラインインタビューも予定されている。
本シリーズは、江戸時代に明暦の大火で別れた母を探すため、369年生き続け旅を続けているOFUKUが道中で出会う人々に勇気を与えるロードムービー。出会う人々はそれぞれ絶望している人だったり、大切なものを失くし失意の底にいる人だったり、借金に追われ苦労している人だったりするが、いずれもOFUKUと出会うことで新しい自分に気付き始めるカタルシスがあり、それが作品の魅力にもなっている。
カタルシスとは「精神浄化の排泄」を意味する。今回の主人公、吉田は母と宗教のことで確執を抱え、母の愛を欲しながらもみずから母を遠ざける。空手を通じて自分を強くしたいと願っているが、常に周りの空気を読み自分を隠して他者と同調することが最強の処世術だと思い込んでおり、いつも淀んだ表情でニヤニヤ、おどおどしている。本作はそんな吉田に苛立つOFUKUが持ち前のお節介パワーを炸裂させ、「恐れを吐き出し、みずから一歩を踏み出す勇気」に導くまでの物語。
声をあげる人をとかく叩く風潮により、自分の心の声を隠し何事も冷笑してやり過ごす同調圧力の中で、葛藤することもなく知らず知らずに溜め込まれている心の澱に鈍感になっているのは私たちも同じ。OFUKUはそんな私たちにも不動明王さながらの憤怒の形相で迫ってくる。自分自身の隠れていた叫びをすべて吐き出し、本来の自分を見つめ始める難しさは決して吉田だけの問題に限らない。吉田の新しい一歩はエンドロール後のラストカットから始まる。「精神が浄化」され、その「自分を発見した」表情をどうぞお見逃しなく。
チェルシー映画祭2020
■開催日:2020年10月15日(木)〜18日(日)
■会場:オンライン
■参加費:VIPパス 199ドル(限定数販売)、フェスティバルパス 無料(寄付制)
■申し込み:https://filmfestplus.com/films/?festival=ch9s43qWkmb906cx
■問い合わせ:chelseafilm.org
公式サイト:https://ofuku.tv
Facebook:ofuku029
Instagram:ofukutokyo
Twitter:ofuku029
YouTube:https://www.youtube.com/channel/UC3GrEX1X_eGNlq9lslfQArA
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