雇用改善、ドル高の影響は薄れる セントルイス連銀総裁

 セントルイス連邦準備銀行のブラード総裁は23日、中国の北京で講演し、米労働市場では改善が続いており、今後、物価が上昇していくことを示唆しているとの見方を示した。米経済への重しとなってきたドル高や世界的な金融市場の混乱の影響も弱まっているように見えるとし、これらは、連邦公開市場委員会(FOMC)が見込む緩やかな利上げの道筋を支持する重要な要素だと指摘した。

 総裁は、労働市場が最大雇用か、その状態をさらに行き過ぎて改善している状態にあることをほぼ全ての指標が示していると説明。フィリップス曲線を使った経済モデルに基づけば、雇用の引き締まりは今後の物価上昇を指し示していると強調した。さらに、「最近の海外からの米経済へのマイナスの影響は、薄れているようだ」とした。

 FOMCは原油安やドル高の影響が薄れるとともに物価は中期的に目指す2%へと上昇していくとしてきたが、予想に沿った動きになっているようだとも分析した。(共同)

この記事が気に入りましたか?

US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします

最近のニュース速報

アメリカの移民法・ビザ
アメリカから日本への帰国
アメリカのビジネス
アメリカの人材採用

注目の記事

  1. 今年、UCを卒業するニナは大学で上級の日本語クラスを取っていた。どんな授業内容か、課題には...
  2. ニューヨーク風景 アメリカにある程度、あるいは長年住んでいる人なら分かると思うが、外国である...
  3. 広大な「バッファロー狩りの断崖」。かつて壮絶な狩猟が行われていたことが想像できないほど、 現在は穏...
  4. ©Kevin Baird/Flickr LOHASの聖地 Boulder, Colorad...
  5. アメリカ在住者で子どもがいる方なら「イマージョンプログラム」という言葉を聞いたことがあるか...
  6. 2024年2月9日

    劣化する命、育つ命
    フローレンス 誰もが年を取る。アンチエイジングに積極的に取り組まれている方はそれなりの成果が...
  7. 長さ8キロ、幅1キロの面積を持つミグアシャ国立公園は、脊椎動物の化石が埋まった岩層を保護するために...
  8. 本稿は、特に日系企業で1年を通して米国に滞在する駐在員が連邦税務申告書「Form 1040...
ページ上部へ戻る