グーグル(Google)のスマートフォン向けOSのアンドロイドに絡む技術をめぐり、同社とソフトウェア大手オラクル(Oracle)が争っていた著作権訴訟の差し戻し審で、サンフランシスコの連邦地裁は先日、グーグルの主張を認める判断をくだした。
ロイター通信によると、オラクルは2010年に、アンドロイドがオラクルのプログラミング言語ジャバ(Java)の著作権を侵害したと主張して、約90億ドルの損害賠償を求めて提訴した。
それに対してグーグルは、一定の条件を満たせば著作権者の許可なく利用できる著作権法上の「公正な使用(fair use)」に該当するため、特許使用料を払う必要はないと主張してきた。
連邦高裁ではオラクルの主張が認められたが、最高裁がグーグルの上告を棄却し、サンフランシスコの連邦地裁に差し戻していた。
オラクルは今回の判決を受け、控訴する意向を表明した。
オラクルが勝訴すれば、ソフトウェアをめぐる特許侵害訴訟の続発が予想されることから、ソフトウェア開発業者らは裁判の行方に強い関心を持っていた。
グーグルは、「アンドロイド関係者やジャバを利用するプログラマー、さらには革新的な製品を生み出すためのオープンで無償のプログラミング言語を利用するソフトウェア開発者側の勝利だ」と述べた。(U.S. Frontline News, Inc.社提供)
この記事が気に入りましたか?
US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします
最近のニュース速報
-
ディープフェイク、金融サービス業界をいよいよ標的に 〜 生成人工知能による音声模倣で詐欺急増は必至
-
2024年4月25日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
広告嫌いのテスラが一転、積極展開
-
ビットコイン半減は価格にいかに影響するのか 〜 最高値更新から乱高下、次の半減期が目前に
-
2024年4月22日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
ボルティモアの橋崩落、輸出・小売業者に影響
-
米国のMBA課程、人工知能分野の教育を積極化 〜 会社で求められる技能に学生側も関心を強める
-
2024年4月18日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
テスラ、急速充電網を開放~EV普及の節目となるか
-
2024年4月15日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
EV生産コスト、27年にはガソリン車より安く~ガートナーが予想
-
人間の労働力の方が人工知能より安価 〜 MITの研究、雇用機会の大部分は人工知能にまだ奪われないと結論
-
ドローン配送に現実味~運用範囲広がる
-
アマゾンや小売大手ら、頻発する返金詐欺で巨額の損害 〜 詐欺集団ら、ティックトックで協力購入者たちを募集