「アップルは2020年までに電気自動車を生産」 〜 テスラのマスクCEOが予想

 電気自動車(EV)製造世界最大手テスラ・モーターズ(Tesla)のイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は、早ければ2020年にはアップル(Apple)が独自のEV生産を開始し、最終的にテスラと直接競合するようになると考えている。

 ウォール・ストリート・ジャーナルによると、マスク氏は、カリフォルニアで開催されたヴォックス・メディアの会議において、「アップルはおそらく優れた車を作り、成功するだろう」という予想を示した。

 「彼らはもっと早く自動車開発に着手すべきだった」「市場は十分大きく複数企業が競合できる」(マスク氏)。

 アップルのEV開発計画に関しては、「展開中」と昨秋に報道されたが、アップル自身がそれを認めて説明したことはこれまで一度もない。

 マスク氏は、従来の自動車メーカーもEVで競合するようになると考えているが、アルファベット(Alphabet)傘下のグーグル(Google)については、「他社に技術をライセンスする方を望み、みずから車を生産する可能性は低い」と話した。

 同氏は、自動運転車に関するテスラ独自の計画を公表する発表会を2016年内に開く予定であることも示唆した。

 同氏は、テスラ「モデル3」(3万5000ドル〜)の予約がすでに約40万台に上ることを強調。同社の年間生産台数が2018年までには50万台、2020年までには100万台に達するという見込みを示した。

 完全自動運転車は、技術的には2年以内に実現可能だが、より広範での利用が認められるための法整備にさらに1年かかる可能性が高いと同氏はみている。

 一方、スペース・エクスプロレーション・テクノロジーズの創設者でCEOでもあるマスク氏は、宇宙開発計画に関しても、早ければ2018年に火星に向けてロケットを飛ばし、2024年には有人ロケットを飛ばして2025年に到着させる計画であることに再び言及。9月の宇宙会議で詳細を発表する予定だという。

 同氏はさらに、再使用可能のロケットの開発を試みていることや、火星で死にたいと考えていることも明らかにした。「死ぬ場所を選べるなら、火星は悪い選択肢ではない」。(U.S. Frontline News, Inc.社提供)

この記事が気に入りましたか?

US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします

最近のニュース速報

アメリカの移民法・ビザ
アメリカから日本への帰国
アメリカのビジネス
アメリカの人材採用

注目の記事

  1. 今年、UCを卒業するニナは大学で上級の日本語クラスを取っていた。どんな授業内容か、課題には...
  2. ニューヨーク風景 アメリカにある程度、あるいは長年住んでいる人なら分かると思うが、外国である...
  3. 広大な「バッファロー狩りの断崖」。かつて壮絶な狩猟が行われていたことが想像できないほど、 現在は穏...
  4. ©Kevin Baird/Flickr LOHASの聖地 Boulder, Colorad...
  5. アメリカ在住者で子どもがいる方なら「イマージョンプログラム」という言葉を聞いたことがあるか...
  6. 2024年2月9日

    劣化する命、育つ命
    フローレンス 誰もが年を取る。アンチエイジングに積極的に取り組まれている方はそれなりの成果が...
  7. 長さ8キロ、幅1キロの面積を持つミグアシャ国立公園は、脊椎動物の化石が埋まった岩層を保護するために...
  8. 本稿は、特に日系企業で1年を通して米国に滞在する駐在員が連邦税務申告書「Form 1040...
ページ上部へ戻る