産業界は関税に懸念 EU離脱時に特権失う
- 2016年6月20日
- 世界のニュース
欧州連合(EU)離脱の是非を問う23日の英国の国民投票を巡り、英産業界や同国に拠点を持つ外国企業は懸念を強めている。EUを抜けた場合、関税や貿易障壁がないEU単一市場の特権を失うからだ。一方、離脱派はEU非加盟のノルウェーやスイスが同市場に参入している例を挙げ、貿易コストの増加を防げると主張し、懸念払拭に躍起だ。
「(英国とEUの)自由貿易協定(FTA)締結にどれほど長い時間を要するのか。率直に言って離脱後に何が起きるか分からない」。ドイツの自動車大手BMWのロバートソン取締役は心配する。
BMWは小型車「ミニ」と高級車「ロールスロイス」の生産拠点が英国にあり、大半を輸出に振り向けている。離脱すれば、EUへの輸出に関税がかかって競争力が落ちる恐れがある。(共同)
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