電気自動車(EV)メーカーのテスラ・モーターズは、大容量充電池の採用でセダン「モデルS」およびスポーツ多目的車(SUV)「モデルX」の加速力と航続距離を市販車として世界最高水準に高めた。
ロイター通信によると、100キロワット時(kWh)に容量を高めた新型バッテリー搭載車は「P100D」と呼ばれ、モデルSのP100D版の航続距離は300マイルを超えた。モデルXは既に時速0-60マイルの加速が世界最高のSUVと言われているが、P100D版は2.9秒で60マイルに到達する。
イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は新型電池について、天候が穏やかな日はサンフランシスコからロサンゼルスまで充電なしで走行できると説明。「大きな通過点であり、電気(自動車)こそが未来の車だと世界中の人々を納得させるのに役立つと思う」と語った。
テスラによると、従来の大容量版「モデルS P90Dルディクラス」を注文したもののまだ受け取っていない客は1万ドルでP100Dにアップグレードできる。P90D版をすでに所有する客の場合、電池パックをリサイクルする必要があるためアップグレードには2万ドルかかる。
現行の高性能版(P90D)は、モデルSが最低10万8000ドル、Xが同11万5500ドルで販売されている。(U.S. Frontline News, Inc.社提供)
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