自動運転車の技術者をオンラインで養成

 IT、自動車、配車サービスなどで業界大手が自動運転車の開発に取り組む中、工学系技術者の需要が急速に高まっている。インターネットで大学水準の授業を提供するオンライン教育大手ユダシティ(Udacity、本部カリフォルニア州)は、短期で関連技術を学べる自動運転車技術者養成コースを開設する。
 
 ロイター通信によると、ユダシティのコースは、グーグルの自動運転車開発プログラムを立ち上げたことでも知られる創設者のセバスチャン・スラン氏が考案した。最近ウーバー・テクノロジーズに買収された新興の自動運転トラック会社オットー、独ダイムラー傘下メルセデスベンツ、半導体メーカーのエヌビディアなどもカリキュラムの作成などに協力する。
 
 今月から開講し、1期12週間の3期構成で、学費は2400ドル。すでに自動運転車に必要なデジタル・インターフェイスを搭載したリンカーンのセダンを1台購入しており、250人ほどの受講生がこの車を動かすためのプログラムを作成する。うまく行けば約1年後には学生が開発したソフトで車をカリフォルニアのマウンテンビューからサンフランシスコまで自動走行させる予定。
 
 スラン氏は「この課程を終了すれば自動運転車技術の最先端に立つことになる」と話す。養成コースの目的は雇用と直結させることで、業界の平均年収は13万8000ドルとなっている。(U.S. Frontline News, Inc.社提供)

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