医療とITのつながりはこれまで、多くの患者にとって無縁の存在に近かった。患者と医師が電子メールでやり取りする程度と言って良い。しかし、医療サービス向けITは昨今、仮想化技術の浸透によって患者とのかかわりを強めている。
フォーブス誌によると、カイザー・パーマネンテ(Kaiser Permanente)として知られるカイザー・ファウンデーション・ヘルス・プラン・アンド・ホスピタルズ(Kaizer Foundation Health Plan and Hospitals)のバーナード・タイソン最高経営責任者(CEO)は、同社の医師たちと患者のやり取りの50%以上が面会なしで実行されている、と説明する。
タイソンCEOによると、従来の医療サービス向けシステムは、患者を物理的に診ることだけを目的に設計されているが、病院に行く必要のない人たちを仮想化技術で「診る」ことによって、診察の効率化や服薬確認、状況追跡、簡単な医療相談が電子的に実行可能となり、患者にとっての利便性と病院側にとっての合理化を同時に向上させている。
病院に行く必要のない人たちを仮想化技術によって「診る」ことによって、医師と施設の多くの時間や資源の有用性および可用性も劇的に高められる。
著名ベンチャー・キャピタリストのヴィノッド・コスラ氏は、医師が患者への対応にこれまで費やしてきた時間の8割をIT活用によって別の目的に使えるようになると予想する。
【http://fortune.com/2016/10/10/how-virtual-doctor-visits-could-rehumanize-health-care/】(U.S. Frontline News, Inc.社提供)
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