コンピュータとモニターに省電力の新基準 〜カリフォルニア、2018年から適用

 カリフォルニア州は、コンピュータやモニターの米国内初となる省電力基準の義務付けを14日に正式に決定した。
 
 ロイター通信によると、2018年から段階的に始まる同基準が完全導入されれば、サンフランシスコの全世帯をまかえる規模、金額に換算して年間3億7300万ドルの電力消費を削減できるほか、発電による温室効果ガス(GHG)の排出量も年間70万トン削減できると見込まれる。
 
 多数の技術業界大手を含む約40社が加盟する情報技術工業協議会(ITIC)も同基準を支持している。
 
 カリフォルニアでは現在、コンピュータとモニターの電力消費量が5610ギガワット時(GWh)に上ると見積もられる。その電力消費量は、一般家庭の電気代の約3%、企業利用者では7%を占める。また、その多くはそれらを使っていないときに消費されている。
 
 基準作成に協力した天然資源保護協議会(NRDC) によると、新基準の機器が買い替えによって全般的に普及すれば、電力消費量は約3分の1減少すると見込まれる。
 
 ワークステーションと小型サーバーへの基準適用が2018年1月から始まり、2019年1月からはデスクトップやラップトップ、2019年7月からは17インチ以上のコンピュータ・モニターにも適用される計画だ。
 
 新基準が全米で適用されれば、消費者は年間約22億ドルの電気料金を節約でき、削減できる電力量は石炭火力発電所7つ分に相当すると見積もられる。(U.S. Frontline News, Inc.社提供)

この記事が気に入りましたか?

US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします

最近のニュース速報

アメリカの移民法・ビザ
アメリカから日本への帰国
アメリカのビジネス
アメリカの人材採用

注目の記事

  1. 日本では、何においても横並びが良しとされる。小学校への進学時の年齢は決まっているし、学校を...
  2. Water lily 今年は年頭から気にかかっている心配事があった。私は小心なうえに、何事も...
  3. 峡谷に位置するヴァウリアル滝の、春から夏にかけて豪快に水が流れ落ちる美しい光景は必見。島には約16...
  4. 2024年6月3日

    生成AI活用術
    2024年、生成AIのトレンドは? 2017年に発表された「Transformer」...
  5. 今年、UCを卒業するニナは大学で上級の日本語クラスを取っていた。どんな授業内容か、課題には...
  6. ニューヨーク風景 アメリカにある程度、あるいは長年住んでいる人なら分かると思うが、外国である...
  7. 広大な「バッファロー狩りの断崖」。かつて壮絶な狩猟が行われていたことが想像できないほど、 現在は穏...
  8. ©Kevin Baird/Flickr LOHASの聖地 Boulder, Colorad...
ページ上部へ戻る