米トラック運送業界、車載カメラ導入を積極化 〜敗訴の増加で保険料高騰に対応

 米トラック運送業界は最近、車載カメラの取り付けを積極化させている。保険会社による引き締めがその背景にある。
 
 保険業界は昨今、トラック輸送会社向け自動車保険の条件を厳しくしている。チューリッヒ(Zurich)やAIGのように、同市場から撤退したり、保険対象を制限したりする保険大手もすでに複数ある。
 
 ジャーナル・オブ・コマース紙によると、その理由は、運送トラック関連事故の訴訟で運送会社側が相次いで敗訴し、その賠償金額が劇的に上がっているためだ。10年前は100万ドルだった保険金請求額が、いまでは500万ドルになる事例もある。
 
 それを受けて台頭しつつあるのが新興企業のグリーンライト(Greenlight)だ。グリーンライトが開発したスマートフォン基盤車載カメラをトラックに取り付けることで、トラック運送会社は最高5%のかけ金割り引きを受ける。5%引きは魅力的な数字に思えないが、保険料高騰に直面する運送会社にとっては大きい。
 
 グリーンライトのジェイソン・グリーンCEOによると、保険業界は今後、カメラを含むさまざまの監視および追跡機器の搭載をトラック運送会社に義務付けるようになる見込みだ。
 
 【http://www.joc.com/trucking-logistics/trucking-turns-technology-blunt-insurance-hikes_20170104.html】(U.S. Frontline News, Inc.社提供)

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