EVメーカーのテスラが、EVの航続距離延長につながる可能性がある金属空気電池の充電技術で特許商標庁の特許を取得した。
エレクトレックによると、テスラは現在、EVの動力源としてリチウムイオン電池に力を入れているように見えるが、まだ「モデルS」が開発段階にあった2010年当時は金属空気電池とリチウムイオン電池のハイブリッドシステムの開発にも取り組み、いくつかの関連技術の特許を申請していた。
認められたテスラの特許は、金属空気電池の充電に関する技術で、申請書には「酸素濃度を事前設定レベル以下に維持しつつ最大のペースで金属空気電池を充電する方法であり、充電中の酸素供給リスクを最小限にとどめられる」と記載されている。この技術の特許申請は10年で、13年に修正が加えられ、17年1月31日に特許が下りた。
金属空気電池はリチウムイオン電池と同様、正極に金属を使うが、負極には空気中の酸素を使うため、セルの軽量化でエネルギー密度を高めることができ、EVに使えば航続距離を伸ばせる可能性がある。リチウムイオン電池と金属空気電池の両方を使うハイブリッド・システムは、他にも開発に取り組んでいる企業があるが、まだ実用水準に達した例はない。(U.S. Frontline News, Inc.社提供)
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