H-1Bビザの優先発給、4月3日から停止

 移民局(USCIS)はこのほど、特殊技能者向けビザ「H-1B」の優先発給制度を4月3日から6カ月間停止すると発表した。外国人技術者に依存する国内のIT大手やインドの関連企業に大きな影響を与える可能性がある。
 
 クリスチャン・サイエンス・モニターによると、停止期間中も緊急事態や人道的理由などで特例措置が認められる。
 
 H-1Bは、専門技能を持った人材を国内で見つけられない企業が外国人で補う場合に使われるのが本来の目的で、多くの業界で利用されているが、実際は受給者の大半がテクノロジー業界で働いている。フェイスブックはH-1Bに依存する企業と言われ、社員の15%以上が制度を利用している。
 
 H-1Bビザの優先発給制度は01年に導入され、1225ドルの追加手数料を払うことで通常は2〜3カ月かかる審査が15日以内に短縮される。現在はインドのIT企業の多くが、何万人もの専門職を米企業に派遣するためにこの制度を使っている。
 
 一時停止は3月3日に発表されたが、多くの専門家は「米国が競争力を維持するには有能な専門職の確保に国際的な手法を取る必要がある」と考えている。コーネル大学のスティーブン・イェールロアー教授(移民法)は「グローバル経済では、最高の人材は最高の場所で働きたいと考え、もし米国で働けなかったり手続きに時間がかかったり難しすぎたりすれば、カナダや欧州、インドなどほかに自分の才能を評価してくれる場所に行くだろう」と指摘する。(U.S. Frontline News, Inc.社提供)

この記事が気に入りましたか?

US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします

最近のニュース速報

アメリカの移民法・ビザ
アメリカから日本への帰国
アメリカのビジネス
STS Career

注目の記事

  1. 植民地から合衆国建国へ 18世紀半ば、現在のアメリカ東海岸にはイギリスの支配下にある...
  2. 2025年12月1日

    就職&雇用ガイド2025
    監修 STS Career https://usfl.com/author/stscar...
  3. 2025年10月8日

    美しく生きる
    菊の花 ノートルダム清心学園元理事長である渡辺和子さんの言葉に、「どんな場所でも、美しく生...
  4. 2025年10月6日

    Japanese Sake
    日本の「伝統的酒造り」とは 2024年12月、ユネスコ政府間委員会第19回会合で、日...
  5. アメリカの医療・保険制度 アメリカの医療・保険制度は日本と大きく異なり、制度...
  6. 2025年6月4日

    ユーチューバー
    飛行機から見下ろしたテムズ川 誰でもギルティプレジャーがあるだろう。何か難しいこと、面倒なこ...
  7.        ジャズとグルメの町 ニューオーリンズ ルイジアナ州 ...
  8. 環境編 子どもが生きいきと暮らす海外生活のために 両親の海外駐在に伴って日本...
ページ上部へ戻る