オンライン職探しの過程を改善することをうたい文句にした新興企業ウェイアップ(WayUp)が台頭中だ。
同社はこのほど、シリーズBの資金調達で1850万ドルを調達した。ベンチャー・キャピタリストたちが同社を有望視していることがうかがえる額だ。
おもな投資会社には、トリニティ・ベンチャーズ(Trinity Ventures)やゼネラル・カタリスト(General Catalyst)、ボックスグループ(BoxGroup)、ルーラー・ヒポー・ベンチャーズ(Lerer-Hippeau Ventures)が含まれる。
ウェイアップの投資獲得総額は2014年7月の設立以来、2750万ドルに達した。
昨今の仕事探しは、数えきれないほどの求人情報を各種のウェブサイトで調べるところから始まる。その段階では、求職者たちがオンライン上で人と接触することはない。メッセージを送信しても手応えがない場合がほとんだ。
フォーチュン誌によると、ウェイアップの共同設立者兼CEOリズ・ウェッセル氏は、この「みじめな過程」を変えることを目指している。
求職者について40のデータ・ポイントからデータを集め、それにもとづいて「適材適所の求人情報」を提示することで、モンスター(Monster)やインディード(Indeed)といった求人情報ウェブサイト大手や、企業人向けソーシャル・ネットワーキング・サービス「リンクトイン(LinkedIn)」よりも良質の求職体験を実現させる、とウェッセル氏は話している。
ウェイアップによると、同社サービスの利用者数は350万人以上。グーグルやスターバックスといった大企業を含む30万社の求人案件を提供している。2017年には、それらの件数が大幅に増える見込みだ。それと同時に、同社は機械学習を活用して「さらにスマートに」する計画だ。
ウェイアップの求職情報サービス機能の最大の武器は、求職者が応募要件を満たしている案件のみを表示する点にある。同社は、求職者の学歴や職歴と求人案件の募集要項を照合する独自開発のソフトウェアによってそれを可能にした。
現時点では、あつわれている求人情報の幅は競合サイトより狭いが、求職者と求人内容を合致させる機能においては、求職者と求人企業の両方の時間をほかのどのサービスより節約できる、とウェッセル氏は話している。
【http://fortune.com/2017/03/23/female-founder-machine-learning/】(U.S. Frontline News, Inc.社提供)
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