GPRM、太陽電池式エアコンの量産開始

 カリフォルニア州の代替エネルギー技術開発企業グリーン・パワー・リソース・マネジメント(GPRM)は、同州エスコンディードの工場で、送電網とつながらない太陽電池式エアコン「GPRM100」と、同社が「仮想発電所」と呼ぶ太陽電池(ソーラーパネル)や風車など電源装置の量産を始める計画だ。

 エナジー・マネジャー・トゥデイによると、GPRM100は、住宅や学校、小型の商業ビルに設置されたパネルや風車からの電力で動き、電源装置はエアコン以外にも交流電流を供給する補助電源になる。このため、電力会社の送電網(グリッド)が機能停止に陥ってもテレビや照明、冷蔵庫、パソコンなどに電気を供給できる。GPRMの技術は、軍隊や鉱業、林業、携帯電話の電波中継塔など、グリッドに全面依存できない分野での活用も可能。

 GPRMのラルフ・シアランティ最高財務責任者(CFO)は「通常、ソーラーパネルは送電網とつながっているため、グリッドが停電すると電力を供給できなくなる。消費者の大部分kはこの事実を知らない」と話す。

 GPRM100は、毎時1万3500BTU(英熱量単位)で最大100平方フィートまで冷却でき、補助電源は容量が450アンペア時で2つのプラグ差し込み口から毎時最大1500ワットの電力を供給できる。

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